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「砂糖は使っていません」と書かれているのに、なぜか虫歯になってしまう…。そんな経験はありませんか?
実は、虫歯予防を重視するなら、“ノンシュガー”より“シュガーレス”を選ぶのが正解です。
なぜなら、シュガーレスは糖類の含有量が極めて少なく、虫歯の原因となる酸がほとんど作られないからです。
一方で、ノンシュガーは砂糖を使っていないだけで、虫歯のリスクが残る糖類が含まれていることもあります。
それでも、多くの方はこの2つの表示の違いを正確に理解していません。
この記事では、シュガーレスとノンシュガーの違いをわかりやすく解説し、虫歯になりにくいお菓子の選び方をご紹介します。
シュガーレスの定義
「シュガーレス」とは、100グラムまたは100ミリリットルあたりに含まれる糖類の量が0.5グラム未満である食品に使用が認められる表示です。ここでいう「糖類」とは、砂糖(ショ糖)、ブドウ糖、果糖など、体内でエネルギー源となる単糖や二糖類を指します。
そのため、シュガーレスという表示があっても、完全に糖類がゼロであるわけではなく、ごく微量しか含まれていないことを示しています。

シュガーレスのお菓子にはどんなものがある?
代表例としては、シュガーレスガムやのど飴、ダイエット用のチョコレートなどが該当します。また、虫歯予防の観点で注目されているキシリトール入りのタブレットなども、シュガーレスと表示されることが多いです。
これらには、糖類の代わりにキシリトールやエリスリトールといった糖アルコール(代用甘味料)が使われており、甘さを感じながらも虫歯の原因となる酸がほとんど作られないという特徴があります。
ノンシュガーの定義
「ノンシュガー」とは、砂糖(ショ糖)を使用していない食品に使われる表示です。ただし、ノンシュガーと表示されていても、ブドウ糖や水あめなどの糖類が含まれている可能性があるという点です。「砂糖は使っていません」という意味では正しいのですが、「糖類がまったく含まれていない」というわけではないため、虫歯リスクの観点では必ずしも安心とは言い切れません。

ノンシュガーのお菓子にはどんなものがある?
ノンシュガーと表示された飴やビスケット、チョコレートなどは、ダイエット志向や健康志向の方に好まれる傾向があります。ただし、原材料を確認すると水あめやブドウ糖といった糖類が使われているケースもあるため、甘味成分の種類まで確認することが大切です。
虫歯を避けるのであればどっちがいい?
虫歯予防を重視するなら、「ノンシュガー」よりも「シュガーレス」がおすすめです。
その理由は以下の3つです。
- シュガーレスは糖類の含有量が極めて少ない(0.5g未満)
- 代用甘味料(キシリトールなど)が使われ、酸がほとんど作られない
- 虫歯の原因菌が代用甘味料を栄養源として利用できない
特にキシリトールは、虫歯菌の働きを抑える効果があるとされ、歯科医院でも推奨されることが多い甘味料です。
一方、ノンシュガーは砂糖を使っていないだけで、ブドウ糖や水あめなどの糖類が含まれているケースもあり、虫歯のリスクを完全に排除できるとは限りません。
見た目の表示だけで判断せず、原材料名までしっかり確認することが、虫歯になりにくいお菓子選びの第一歩です。
ノンシュガー食品でも注意が必要な理由
「ノンシュガー」と表示されていると、つい「虫歯にならない」と思いがちですが、必ずしもそうとは限りません。
ノンシュガーとは“砂糖(ショ糖)を使っていない”という意味であり、ブドウ糖や水あめなどの他の糖類が使われている場合もあります。これらの糖類は、虫歯の原因となる酸を生み出すため、注意が必要です。
また、ノンシュガー製品に含まれる甘味料の中には、過剰に摂取するとお腹がゆるくなる性質を持つものもあります。特に小さなお子さまに与える際は、含まれている甘味成分や摂取量をしっかり確認しましょう。
表示だけで安心せず、成分表示をチェックすることが、歯の健康を守るための大切な習慣です。
まとめ
シュガーレスとノンシュガーは似た言葉ですが、意味は大きく異なります。シュガーレスは糖類の含有量がごくわずかで、虫歯の原因となる酸がほとんど作られないため、虫歯予防に適しています。一方、ノンシュガーは砂糖を使っていないという意味で、ブドウ糖や水あめなど他の糖類が含まれていることもあり、注意が必要です。
特にお子さまや虫歯になりやすい方が甘いものを選ぶ際には、「どのような材料を使用して甘くしているか」を確認して、選ぶ習慣を身につけましょう。
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